研究プロジェクト

がん班研究

癌研究班では6チームがこれまでに確立してきた実験手法を発展させてがん細胞のストレス応答を解析するとともに、各チームの情報、技術の開発と共有を活発に進めることにより新たな研究領域を切り開くことを目標とする。

生活習慣病研究班

本研究班では、環境や食など常に我々が曝され続けている様々なストレスに対する感受・応答システムの破綻が、肥満や糖尿病に代表される生活習慣病の発症・進展に密接に関わっていることに着目し、ストレス制御に立脚した病態の新しい予防法、診断法および治療法の開発に繋がる研究基盤を確立することを目指す。

炎症・アレルギー疾患研究班

ライフスタイルの変化によって生じる環境ストレスに着眼して、組織または細胞における炎症プロセスの制御機構を解明することで、新規診断技術・治療法を開発していく。メタボリックシンドローム関連の疾患モデルマウスや老化マウスを用いて、ストレス・運動負荷・トレーニング実験を行い、炎症、酸化ストレス指標を測定し、健常マウスや患者、高齢者のデータとの比較検討を行っている。

精神・神経疾患研究班

ストレス応答として上昇するホルモンやケミカルメディエ―に対して神経系がどのように応答するか、その応答の不適応がどう精神疾患などに結び付くかなど他臓器との関連も含めて統合的アプローチを行なう。こうした課題を実現するため、マウス、ゼブラフィッシュ、イモリなどのモデル生物を個体として対象とするとともに、ストレス応答遺伝子の発現変化の解析や、細胞レベルでの詳細な検討なども行う。