研究者

田中 あかね

東京農工大学大学院農学研究院 教授

比較動物医学研究室は、獣医学科に所属する臨床系の研究室として、平成24年4月から教育・研究活動を開始しています。研究の目的や方向性は以下に記載する通りです。
研究の目的:実験動物を用いた疾患モデルの作成、ヒトと共に暮らす伴侶動物に自然に発症する疾患の病理病態評価や治療などの獣医学的見地から、得られた成果をヒト医療のための新奇治療法や薬剤の開発につなげることを目的として、多面的・多角的にアプローチをしています。
研究の内容:主として、免疫系の疾患(アレルギーや免疫系の腫瘍)の病態解析に立脚した珍奇治療標的の探索、および間葉系幹細胞を用いた上皮系組織の再生医療の試みを検討しています。具体的には、免疫系細胞の腫瘍化における転写因子や細胞周期調節タンパク質の治療標的としての可能性を検証しています。また、アレルギー性疾患の皮膚における転写因子や低酸素反応性因子の動態やその制御法について検討しています。さらに、とくに角膜や神経に着目した侵襲性の低い再生医療の可能性について、動物レベルで研究をしています。

田中 あかね